
はじめに
表現万博2025 山
2025年の表現万博のテーマは「GO」。
淡路三山の一峰、柏原山が舞台です。
トレイルラン大会「Island Trail Awaji」とのコラボレーション企画として
幾つかのインスタレーションやアクティビティからなる博覧会を開催します。
今回の作品たちはランナーへのエールであると同時に
ランナー1人ひとりもまた、表現者として博覧会を支える存在です。
この博覧会を通して私たちは里山とまちなか両方への還元を目指します。
会期が終わった後も山やまちを見守る存在として、作品は生き続けます。
山を走る人、山を思う人、山と遊ぶ人、そんな人たちを応援する人。
さまざまな表現を交差させて、晩秋の柏原山で新しい冒険に繰り出しましょう。
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やらなきゃいけないわけではないが
やったらたのしいことばかり
そしたらきょうもくうきがうまい
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柏原山を彩るプロジェクトたち
Core Projects in Mt.Kashiwara ※随時更新
表現万博2025山は、柏原山を舞台とした幾つかのワークショップと作品展示で構成されます。
それぞれのプロジェクトは「新しいことに飛び出す」「山を学び楽しむ」「自分の表現をかたちにする」という
コンセプトの下、ゆるくつながったストーリーの中に位置付けられていますが、どれか1つだけの参加も可能です。
ぜひ一緒に秋の柏原山で新しい冒険に繰り出しましょう!
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2025/09/07(日)
はじめてみようワークショップ①
地図読みと軽登山
コンパスはどうやって使うの?等高線から何がわかるの?
スマートフォンのGPSアプリが便利な時代ですが、電子機器に頼らずアナログの地図から現在地や経路を知り、地形を読み取る技術は、登山やトレイルランニングでは必携であり、日常でも役立つスキルです。安全安心な山行のための基礎知識を、楽しく学んでみませんか。
山を知り、山を楽しむ為のレクチャー第一弾です。
>参加お申し込みはこちらから
2025/10/12(日)
はじめてみようワークショップ②
山のファーストエイド
山での「もしも」にどう対応しますか?
登山や屋外のアクティビティで生じるちょっとしたケガや体調不良への対処法を、コンパクトなファーストエイドキットを使いながら実習形式で学びます。キットはそのまま持ち帰れますので、「そなえよつねに」を合言葉に、自分の装備として引き続きお使い下さい。
山を知り、山を楽しむ為のレクチャー第二弾です。
2025/11/03(月/祝)・04(火)・08(土)・09(日)
はじめてみようワークショップ③
飛び出し坊やペイントワークショップ
街角に立つ“飛び出し坊や"。交通安全のシンボルでありながら、まちの風景を彩る存在でもあります。今回のワークショップでは、その坊やを自由にペイントする体験を提供します。カラフルに、ユーモラスに、あるいはシンプルに。
完成した坊やは、後述のインスタレーション作品「GO」として、トレイルラン大会の舞台でもある竹原コース内に展示されます。展示の終了後には市内の各所に設置され、「本来の仕事」として街の安全に貢献し続けます。
あなたの表現が日々の暮らしを見守る「作品」に。そんな未知の体験に飛び出してみませんか?
※11/3の回は定員に達しました。ただいまキャンセル待ちが可能です。
こちらも募集しています
【A】里山保全/地域づくり活動を支援していただける個人や地域、団体様
【B】本ワークショップの飛び出し坊やを設置したい個人や地域、団体様
2025/11/24(月/祝)※日程は変更の可能性があります
表現万博2025山ギャラリーツアー
竹原集落から柏原山をつなぐ自然豊かな「竹原コース」を満喫しながら、表現万博2025山のメインコンテンツであるインスタレーション展示「GO」「柏原山のつぶやき」「広場整備プロジェクト」の解説、柏原山や竹原集落の歴史と文化、淡路島をひとつなぎにした「しまあるき」コンテンツの創設を目指す「淡路島ロングトレイル構想(ALT:Awaji Long Trail)」の取り組み等、盛りだくさんのギャラリートークを開催します。軽登山を兼ねた本ツアーならではの屋外アクティビティも味わって下さい。※写真はイメージ画像です
インスタレーション展示(1)GO
前述のワークショップで制作された約40体の「飛び出し坊や」たちを山林で展示します。飛び出し坊やの役目はドライバーへの注意喚起ですが、ここでは「新たな挑戦への飛び出し」を象徴するポジティヴな姿として集結させます。このインスタレーションは淡路島初のトレイルラン大会「ITA」に臨むランナーたちへの鼓舞であると共に、街では非合法に設置されることもある彼らを占有許可を得て合法的に山林に配置することで、公共空間と表現の関係を批評的に問いかけるものでもあります。
展示終了後に坊やたちは街中に設置され、作品としてのイデオロギーを保ったまま、日常の暮らしと安全を見守る本来の役割を担います。※写真はイメージ画像です
インスタレーション展示(2)柏原山のつぶやき
山に親しみ、山を楽しむニンゲンたちに対して、柏原山はどのような言葉を投げかけてくれるだろうか?10年近く柏原山の登山道整備に取り組んできた私たちが、物言わぬ里山の思考や思いを私たちなりに「翻訳」する試みです。人生100年のスケールをはるかに越えた視座から放たれる言葉たちは、人間へのエールだけではなく、戒めのようなニュアンスなのかもしれません。
「GO」と同様に、この展示はITAの参加者に向けたメッセージでもあります。ゴール地点の大浜海岸に向けてラストスパートを迎えるランナーの底力を引き出します。※写真はイメージ画像です
竹原コース広場整備プロジェクト
竹原コース内に休憩場所となる広場を整備するプロジェクトです。材料は山の中にある素材(石や間伐材等、自然に還るマテリアル)のみとし、廃棄物を出さずに少しずつ手を入れながら施工、維持管理をしていきます。
広場の予定地はITAコース上にあり、大会当日にはランナーも広場整備の一員として参加できる仕組みを取っています(参加は任意)。山に関わる1人ひとりの小さな善意による、豊かな空間づくりを目指します。※写真はイメージ画像です




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柏原山と竹原集落
Mt.Kashiwara & TAKEHARA Village
柏原山(かしわらやま/かしわらさん)
兵庫県の淡路島南東部ある標高約569mの山。諭鶴羽山、先山と共に「淡路三山」の一角を成し、島内では2番目の標高を誇ります。山頂付近の高台からは洲本市街地や紀伊水道、和歌山方面が見渡せるほか、1990年には旧環境庁主催の全国星空コンテスト・写真測定部門で第2位に選ばれるほどの天体観測スポットとしても有名です。
竹原集落(たけはら-しゅうらく)
竹原集落は淡路島の南東部、洲本市の市街地から離れた柏原山系の袋小路に位置する集落です。四季折々の植栽を楽しめる観光庭園「あわじ花山水」が観光スポットとして有名ですが、人口は10世帯未満であり、高齢化も進んでいます。
典型的な限界集落ともいえるこの竹原集落では、かねてより集落外のファンやサポーター(関係人口)を伴う地域づくりを積極的に進めてきました。後述の「淡路島ロングトレイル構想(ALT:Awaji Long Trail)」を含む様々な取り組みが淡路島内外の注目を集め、Iターン者の移住や飲食店のオープン等、“にぎやかな過疎”を体現した「限界を突破した集落」へとその姿を変えつつあり、多くの視察も訪れています。

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表現万博2025のパートナー:ITAとALT
Island Trail Awaji & Awaji Long Trail
表現万博2025山は、以下2団体とのパートナーシップの下に開催されます。
ITA:Island Trail Awaji -The Legend of KUNIUMI-
「国生みの島」として知られる淡路島で開催された島内初のトレイルラン大会。島の西海岸(阿万海岸)から東海岸(大浜海岸)までの約43kmの道程は、自然の美しさはもとより「砂浜がスタート(でありゴール)」かつ「ラン中に海が見える」希少なコースでありランナーからの評価も高い。
昨年の第1回での成功と興奮をそのままに、2025年は島外の参加者にとって「忘れられない旅」に、そして地元の人間にとって「島の誇り」になるよう更なるアップデートを経て11/22(土)・23(日)に開催予定。
ALT:Awaji Long Trail(淡路島ロングトレイル構想)
淡路島ロングトレイル構想は、淡路島の有形無形の資源を活かすことを前提に、中心市街地や商店街だけではなく、農村や森林を含めて淡路島全体をひとつなぎにする「しまあるき」コースの計画プロジェクト。
柏原山に抱かれた源流の郷・竹原地区を中心に、性別や年齢を問わず楽しめるコンテンツの構築、インバウンド(外国人観光者)の獲得と地域ビジネスの創出、環境にも健康にも良い「健やかな観光」の確立、里山や集落環境の保全を目指した様々な取り組みを進めている。
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